【フランクミュラー】が”時計愛好家”に選ばれる理由
「複雑時計の巨匠」など多くの賛辞を込めた異称で呼ばれる天才時計師フランクミュラー
ブランド創業からわずか30年足らずで世界的なブランドへと飛躍しました。
事実として、多くの時計愛好家に選ばれ続けています。
本日は、そんなフランクミュラーの魅力についてお話します。
1 フランクミュラー
フランクミュラーは1958年にスイスのヌーシャテルに生まれました。
イタリア人の母とスイス人の父の間に生まれます。
少年時代から機械仕掛けの精密機器に興味を抱き、自分で分解しては組み立てる。
という遊びを日常としていました。
10代半ばで時計師の学校へ入学し、本来であれば3年間かけて履修する内容を、
わずか1年で、しかも主席で卒業します。
また、その際に卒業制作にて3針時計を制作するのですが、彼が制作したのは、
まさかの「永久カレンダー」でした。
我々、時計好きならば憧れの機構であり、”三大複雑機構”の1つに数えられる超複雑な機構です。
この時から只者ではない感がすごいですね・・・。
学校を卒業してからは、様々な時計の修理を手掛けており、その中には名だたるブランドの時計も・・・。
この時にも、様々な機構を開発して時計業界を驚かせます。
「フリー・オシレーション」「トゥールビヨン、ジャンピングアワー機能付きレギュレーター文字盤」
「フリーオシレーション・トゥールビヨン・ミニッツリピーター」
「リバース・トゥールビヨン・ミニッツリピーター・パーペチュアルカレンダー」
「スプリットセコンド・クロノグラフ」「ミニッツリピーター・ワールドタイム」
時計好きなら憧れの機構ばかりですよね!
当時は製品化されていなかった腕時計にトゥールビヨンを搭載するなど、
その類まれな才能と技術は「ブレゲの再来」ともいわれています。
2フランクミュラー創業
1992年、高級時計ブランド「フランクミュラー」がスタートします。
そう、驚いた方も多いと思います。実は創業から間もないブランドだったんですよね!
創業●●年や、老舗など、時計ブランドでは特にその歴史背景に惚れ込んで選ばれることも多いと思います。
30年程で現在の地位を築き上げたというのは本当にすごいことです。
それは類まれな技術力、そしてデザイン、フランクミュラー独自の世界観とカリスマ性
これらを兼ね備えていたからではないでしょうか。
3フランクミュラーの代表作
「トノウカーベックス」
フランクミュラーの代表作である「トノウカーベックス」はブランド創業と同時に生まれた時計。
樽型で大きく湾曲したケース。そしてそれらに合わせて美しい曲線を描く文字盤。
“フランクミュラーといえば”というアイコニックな時計ですね。
人は平面のモノに対して高級感というのを感じにくく、
このトノウカーベックスは縦横斜め、全てが美しく湾曲しています。
実はこの設計、非常に難しく高い技術力を要し、
一つ一つ丁寧に、技術と時間を要してつくられるトノウカーベックスの曲線美は、
フランクミュラーならでは、だからこそつくれるモデルです。
また、文字盤に施されているギョーシェ彫りがさらに高級感を与えています。
見ていて楽しい気持ちになるビザン数字もフランクミュラーの特徴ですよね。
「カサブランカ」
カサブランカは1994年に発表されたフランクミュラー初のステンレスモデル。
1940年代のモロッコを題材にした映画の名前に由来し、
ヨーロッパの人々が憧れを抱いた1940年代のモロッコ、カサブランカからインスピレーションを得ています。
トノウカーベックスと同様に、美しい曲線美ですがダイヤルのギョーシェを廃し、
ビザン数字のインデックスには夜光塗料を施されています。
そして、モロッコのうだるような暑さに負けないようカーフストラップの採用。
ステンレスを用いたのは砂漠の砂塵から時計の機能を守るため。
また、あえて文字盤にUVコーティングをせず、エイジングが楽しめます。
現代の時計は、文字盤が日焼けしないようにコーティングされているので、
アンティーク時計のような風合いを出すには膨大な年月を要します。
永きにわたりこの時計を身につけることで、この時計への愛が深まる。
使用する年月とともに日焼けする文字盤が自分だけの時計になっていきます。
これは時計好きにはたまらない仕様ではないでしょうか。
「ロングアイランド」
2000年に登場した「ロングアイランド」
この時計が登場したことにより、フランクミュラーの人気はさらに高まると同時に、
トノウカーベックスか、ロングアイランドか。
良い意味で人気が二分化しました。
長方形(レクタンギュラー)のフォルムに、
トノウカーベックス同様、美しい曲線が特徴のモデルです。
アールデコとフランクミュラー独自の世界観が組み合わさったロングアイランドは、
ニューヨークの高級リゾート地として有名なロングアイランド島からインスピレーション
を受けています。
マンハッタンの都会で暮らす富裕層は休日になるとロングアイランドで優雅な時を
愉しんで過ごしたそう。
手首に沿うように湾曲した美しいケースは最高の着け心地を追求したフォルムになっており、島へと繋がる架け橋を連想します。
ビザン数字が大きく描かれた文字盤も、ただ時間を確認する道具。ではなく、
見て、時間を知る喜びや楽しみを感じる。そんなモデルですね。
「ヴァンガード」
2014年に登場したこの時計は、他のモデル同様に美しい曲線美を描きつつも、
トノウカーベックスとはまた違う力強い独特な雰囲気をもった時計です。
まず、ヴァンガードの特徴として「一体型のケース」が挙げられます。
ベルトをケース内部に没入し、ラグをなくした一体型構造になっていて、
それによりスポーティでアーバンな雰囲気を醸し出しています。
ラグを省いている分、より丸みを強調したデザインですね。
ビザン数字も他モデルとは少し異なり、ヴァンガードならではの、力強さを感じます。
また、ストラップもラバーベルトにクロコを張った仕様になっていて、
汗や水への耐久性にも優れています。
フランクミュラーの時計の中で最もカジュアルに使えるモデルですね。
チタンケースを採用したモデルもあり、軽量で金属アレルギーの方でも安心です。
また、2017年には「ヴァンガード ヨッティング」というモデルも発表されています。
イタリアン シーグループとの独占パートナーシップに基づき開発されたこのモデル、
文字盤に羅針盤が描かれており、大型クルーザーで航海する世界観を楽しめます。
リューズガードがよりスポーティさをアップしてくれますね。
裏蓋には「Master of Complications」という文字
=公式HPより=
1986年、世界初の複雑機構を発表して以来、フランクミュラーは現在に至るまで、
ワールドプレミアム・ウォッチと称えられる逸品はもちろんのこと、
新しい特許を取得した世界的にも稀少な機構を備えた作品を数多く送り出しています。
マスターオブコンプリケーションとは、時計の哲学でもあります。
それは「時を刻む機構を創造しながら、同時に時の支配から解放されること。」
過去の偉大なる伝統技術を継承しつつも、決してそこにとどまることなく、
まったく新しい高度な技術と美的な表現で腕時計というキャンバスに描くことで、
人と時の密接な関係を想起させ、”時の慈しみ”すら気づかせてくれます。
裏蓋に刻まれた文字には、フランクミュラーの揺るぎない”時の哲学”そして、
“時の歴史”が込められているのです。
いかがだったでしょうか。
フランクミュラーという天才時計師の生み出す芸術的な時計の数々。
ふと思いついたものをカタチにするのではなく、時に対して深く理解し、
そしてそれをカタチにする。
また、それをカタチに出来るということ。
技術、デザイン、そして世界観とカリスマ性。
それが我々時計好きがフランクミュラーを愛してやまない理由の1つですね。
次回は、そんなフランクミュラーのユニークな機構についてもお話します!
4/6からオープンしたエルサカエフェリオ店/フランクミュラーサロンでは、
今回ご紹介したモデルはもちろん、時を愉しむ空間を感じていただける
「フランクミュラーフューチャーフォーム」のお取り扱いもございます。
是非、一度エルサカエフェリオ店/フランクミュラーサロンへご来店下さいませ。
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